医学会誌43-補遺号
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28基-24: 血管内イメージングを用いた冠動脈ステント留置部と冠動脈粥腫の評価:糖尿病・非糖尿病例の比較 研究代表者:久米 輝善(循環器内科学)【背景】血管内イメージングを用いて冠動脈ステント留置部を評価する際、側枝入口部にJailされたステントストラットのJailパターンと新生内膜被覆に関する詳細な検討はこれまで報告されていない。【方法】対角枝の分枝を有する左前下行枝29病変(安定狭心症)を対象に、光干渉断層撮影法を用いてステント留置直後と18か月後にステント留置部を観察し、対角枝入口部の新生内膜被覆状態を評価した。【結果】対角枝入口部面積は、経過観察期間において有意に減少した(ステント留置直後1.27±0.61 mm2 vs. 18か月後1.04±0.61mm2,p=0.001)。対角枝入口部にステントストラットのリンクがJailした病変は、Jailしなかった病変と比較し、有意に対角枝入口部の面積減少率が高値であった(26.8±21.9% vs. 9.5±22.1%,p=0.05)。【結論】側枝入口部にステントストラットのリンク部分がJailする事で、新生内膜被覆のため側枝入口部がより狭小化する可能性が示唆された。28基-98: CTおよび血管内超音波を用いた経皮的冠動脈ステント留置術中の末梢塞栓発症予測に関する研究研究代表者:奥津 匡暁(総合内科学1)【背景】血管内超音波(IVUS)における減衰プラークと冠動脈CT血管造影(CTA)における低減衰プラークは急性冠症候群に対する経皮的冠動脈形成術(PCI)中に発生するno-reflow現象と関連があるとされている。しかし、安定型冠動脈硬化性疾患(CAD)に限定した検討、IVUSとCTAを併用した予測はなされていなく、これを検討した。【方法】PCI前に64列CTAを施行した連続707症例988病変を検討した。PCIはIVUSを行った後にステント留置を行った。プラーク評価としてはCTAでの最小CT値、0HU未満の組織を有する高度低減衰プラーク(CTA v-LAP)、IVUSでの減衰プラーク(IVUS AP)の有無を評価した。【結果】No-reflow現象は22病変(2.2%)で確認された。CTA v-LAPとIVUS APのno-reflow現象発生に関わる感度、特異度、陽性適中率、陰性適中率、正確度はそれぞれ(86.4%,87.1%,13.2%,99.6%,87.0%)と(90.9%,88.9%,15.7%,99.8%,89.0%)であった。CTA v-LAPとIVUS APを併せた評価では陰性的中率(99.7%)は悪化せず、陽性的中率(31.7%)、正確度 (95.5%) と向上した。【結語】本研究ではCTA v-LAPとIVUS APの併用が安定型CAD患者における冠動脈ステント留置後のno-reflow現象の予測能を向上させることが示された。S33

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