医学会誌 第40巻 補遺号
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24特-1:5-アミノレブリン酸によるシスプラチン腎毒性抑制作用の臨床応用研究代表者:猶本 良夫(総合外科学) 【目的】胃癌などの標準的化学療法に用いられるシスプラチンは強い腎毒性を持ち、腎障害予防目的に大量輸液・利尿剤による強制利尿の為入院を要し、QOL低下も問題である。従来1週間程度の入院と大量輸液により腎障害予防を行ってきたレジメンを、外来で短時間に行える様、我々は多施設共同研究「切除不能または再発胃癌患者に対するshort hydration法を用いたS-1+シスプラチン)の認容性試験」を現在進行中である。5-アミノレブリン酸(ALA)は低分子δアミノ酸で、ヘム化合物の前駆体である。ヘムはヘモグロビンやチトクローム、カタラーゼなどのヘムタンパク質補欠分子族として多くの重要な生理作用を示す。本研究はALAの生理活性のひとつである腎障害防止効果を臨床応用し、新規腎障害予防法の確立を目指す。【非臨床研究】ALAはシスプラチン誘発腎障害動物モデルにおいて腎機能障害を防止することが報告されている。従来の大量補液とALA投与が同様の機序で腎障害を防止し得るかを検索。【臨床研究】シスプラチン誘起腎障害に対する新規予防法として臨床第I相試験を計画。切除不能・再発胃癌症例に対するshort hydration法に5-ALA/SFC(5-アミノレブリン酸リン酸/クエン酸第一鉄ナトリウム)を加え、腎機能障害予防とQOLの面で新たな癌薬物療法のレジメン確立を目指す。センター職員発表:医用生物センターの業務の概要について研究代表者:三上 崇徳(医用生物センター) 医用生物センターは、医学生物学の研究に欠くことの出来ない研究用実験動物を集中飼育管理して、本学の研究者及び大学院生の経済的・労働的負担を軽減し、研究遂行の円滑化等を図り、併せて動物実験成績の精度や信頼性を維持向上させることを目的とする施設です。 当センターは、1)SPFエリア、2)クリーンエリア、3)コンベンショナルエリア、4)感染動物飼育エリア、5)管理エリアから構成されており、10名の職員が始業と同時に各人の持ち場について、各々のエリアの清浄度に応じた業務を行っています。 センターの業務は、動物の飼育管理や施設の清掃整備、ケージ類の洗浄作業、器材の滅菌、機器類のメンテナンス、動物の検収作業、各種事務作業等々、非常に多岐に渡っています。今回の発表ではセンターの業務を紹介させていただきますが、時間の制約上、全てを網羅することは出来ません。1日の主な業務を抜粋し、その概要を紹介させていただきます。普段はあまり目に触れないセンター業務の一端をご理解いただけると幸いです。S15
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