医学会誌 第41巻 補遺号
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センター職員発表:中央研究センター バイオイメージングユニットの研究支援研究代表者:松田 宣昭(バイオイメージングユニット)【バイオイメージングユニットとは】 中央研究センターは今春、研究支援部門であった9つのセンターが統合再編され、医用生物研究ユニット、分子細胞生物ユニット、RIユニット、川崎病院研究ユニット、バイオイメージングユニットの5ユニットに改組された。このうちバイオイメージングユニットは、多角的研究において形態学的アプローチのための環境整備とともに観察・解析における専門的サポートを提供することを目的として改組され、従来のエリアとしての研究支援体制に加え、研究センターを形態学的研究という側面から横断的に支援を行うものである。【研究支援内容】 具体的な支援内容としては以下の内容があげられる。  ① 標本作製の一部もしくはその全部を代行して行う受託標本作製業務  ② 標本作製技術やイメージング機器の取り扱いに関する指導や相談  ③ 各種イメージング機器のオペレーションやメンテナンス  ④ 画像解析や元素分析に関する技術提供  ⑤ 形態研究が安全、快適に行われるための環境整備  ⑥ 発表支援としての大判ポスター印刷 以上の研究支援は、各種顕微鏡を中心として、他の4ユニットに横断的かつ重複的内容でもある。【今後の展望】 技術革新の目覚ましい最新のバイオイメージング機器や手法の紹介や導入を目指し、職員一同がそれぞれ情報収集と技術修得に努めている。今回の再編を機会に、今後さらに多角化していく研究に対し、研究者の要望に対応した支援体制ができるようにユニット間で連携し、さらなるサービスの拡充を図っていきたい。福山大学:「西日本医系大学知的財産ネットワーク」における福山大学の取組について研究代表者:町支 臣成(社会連携センター センター長) 福山大学は、経済学部・人間文化学部・工学部・生命工学部・薬学部の5学部14学科からなる備後地域で唯一の総合大学です。本学では「幅広い職業人養成」という方向性を明確にし、教育を中心に据えた大学を標榜している。このため大学の第三の使命と言われる「研究成果の社会還元」すなわち、社会貢献を主目的とする。その社会連携(貢献・協力)活動は、人材育成、学術研究による地域社会への貢献、さらに教育研究活動から得られる知識、技術、教育上のノウハウを社会還元することが主体的目標である。この目標を達成するために設立された社会連携センターは、知財部、地域連携部、産学連携部、高大連携部の4部門からなり、それぞれの事業を推進している。昨年の12月より「西日本医系大学知的財産ネットワーク」に参加し、アドバイザーの指導のもと本学の発明規程を変更し、新しく知的財産規程の制定に取り組んでいる。更に新たな試みとして、川崎医科大学を始めとした本ネットワーク参加校との医薬、医工連携など様々な連携を見出すため、この度、人間文化学部、工学部、生命工学部、薬学部から5つの演題を川崎医科大学学術集会で発表させていただく機会を得ました。今回の発表を通して大学間での新たな取組みが見出せることを期待しています。― 川崎医科大学の研究支援と知財ネットワーク ―S14川 崎 医 学 会 誌

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